社会地理 オセアニア

 オセアニア
 [要点-アセアニア州]
 
 
図1のアの国はオーストラリア、イはニュージーランド。

オセアニアの島々:Xのミクロネシア、Yのポリネシア、Zのメラネシアに区分される。

図1のAはであるグレートバリアリーフ(世界最大のさんご礁)、Bはグレートディバイディング山脈。

大陸の中央にある世界最大の一枚岩はウルル(エアーズロック)。

 
図2で赤道はア、Aの気候は熱帯で、Bは乾燥帯、Cは温帯。

国土の大半が砂漠などの乾燥帯 → 乾燥大陸と呼ばれる。

東経135度の経線はカである。


オーストラリアの先住民はアボリジニ、ニュージーランドの先住民はマオリ → イギリスの植民地になる。

オーストラリアでは、ヨーロッパ系以外の移民を制限する白豪主義という政策がとられたが、
アジアとの結びつきが強まった1970年代以降、非ヨーロッパ系の移民も積極的に受け入れるようになり、
現在は多様な民族が共存する多文化社会になっている
 
図3のAの地域では羊が飼育され、Bでは羊の飼育と小麦などの栽培が行われている。

Cの地域では牛の放牧が行われている。

 
オーストラリアの鉱山では、表土を取り除き、地上で掘り取る露天掘りという採掘方法がとられている。

図4のAでは鉄鉱石、Bでは石炭、Cではボーキサイトが採掘されている。


オーストラリアの輸出品は、1960年ごろは羊毛が約4割をしめていたが、現在では、鉄鉱石や石炭などの鉱産資源が中心。

1960年代の中ごろまで、オーストラリアの最大の輸出相手国は、かつてこの国を植民地としていたイギリスであった。

近年は日本が最大の輸出相手国であったが、現在では、中国が最大の輸出相手国となっている。
 地形
【グレートバリアリーフ】オーストラリア大陸の北東に見られる、さんご礁。
【ウルル(エアーズロック)】オーストラリア大陸の中央部にある、周囲約10km、高度差約335mの巨大な一枚岩。

 

①オーストラリアの内陸部には、
グレートサンディーさばくやグレートビクトリアさばくが広がり、国土の大部分が乾燥帯になっています。
このため、オーストラリアは乾燥大陸とよばれています。

②人口はグレートディバイディング山脈の南東部に集中しています。
 気候
 

(1)熱帯気候:
熱帯モンスーン気候:
北部のダーヴィンやケアンズなどの地域は、熱帯モンスーン気候です。
雨季(夏)と乾季(冬)がはっきりしており、夏には多量の雨が降ります。
気温は年間を通じて高く、湿度も高いのが特徴です。
熱帯サバナ気候:
北部の内陸部は、熱帯サバナ気候です。
ここでも雨季と乾季がはっきりしていますが、モンスーン気候に比べて降水量が少なく、草原が広がっています。

(2)乾燥帯気候:
砂漠気候:
オーストラリアの中央部と西部は砂漠気候に属します。
この地域は非常に乾燥しており、年間を通して降水量が非常に少ないです。
日中は非常に暑く、夜は寒くなることもあります。
ステップ気候:
砂漠の周辺部ではステップ気候が見られます。
降水量は少ないですが、砂漠よりは多く、草原が広がっています。
主に放牧が行われています。

(3)温帯気候:
地中海性気候:
南西部のパースや南東部のアデレード、メルボルンなどの地域は地中海性気候です。
夏は乾燥して暑く、冬は温暖で降水量が多いのが特徴です。
これらの地域ではワインの生産が盛んです。
海洋性気候:
東南部のシドニーやタスマニア島の一部では、海洋性気候が見られます。
年間を通じて温暖で、降水量が比較的安定しています。
 雨温図
[問題] 地図中のX~Zの都市の雨温図を、ア~ウからそれぞれ1つずつ選べ。

  

[解答]X ウ Y イ Z ア

[解説]
地図のXは熱帯、Yは乾燥帯、Zは温帯である。
雨温図ア~ウのうち、降水量が少ないイが乾燥帯を表している。
1年中気温が高いウが熱帯である(最寒月が18℃以上)。
アは温帯である (最寒月が-3℃~18℃の間)。

 

 緯度経度
 

①オーストラリアは日本の真南に位置しており、経度はほぼ同じです。
明石市を通る日本の標準時子午線(東経135度)は、オーストラリアの中央部を通ります。
 国名
【アボリジニ】オーストラリアの先住民のこと。

 

 

 

①オーストラリアの先住民はアボリジニ、ニュージーランドの先住民はマオリです。

②18世紀にイギリス人が移住してきて、オーストラリアやニュージーランドなどオセアニアの一帯を植民地としました。
これらの国の国旗にイギリスの国旗が描かれているのは、それらの国がイギリスの植民地だった名残りです。
 歴史
 【白豪主義】オーストラリアでとられていた、ヨーロッパ系白人を優先する政策。
(White Australia Policy)

 

(1)白豪主義とは?:
白豪主義は、オーストラリアがかつて採用していた移民政策のことです。
この政策は、主に白人(ヨーロッパ系)以外の移民を制限または禁止することを目的としていました。
つまり、オーストラリアを「白人が多く住む国」にしようとする政策です。

(2)歴史的背景:
19世紀末から20世紀初頭:
白豪主義は、1901年にオーストラリアがイギリスから独立した後、最初に導入された政策の一つです。
当時、オーストラリアの労働者たちは、アジアや太平洋の地域からの移民が増えることで、
賃金が下がったり、仕事が奪われたりすることを恐れていました。
このため、政府は非ヨーロッパ系の移民を制限する政策を作りました。
移民制限法:
1901年に制定された「移民制限法」(Immigration Restriction Act)は、白豪主義の中心的な法律です。
この法律により、特定のテストに合格しなければ移民できないようになり、
事実上、非ヨーロッパ系の移民を排除しました。

(3)白豪主義の影響:
人種差別:
白豪主義は、オーストラリアでの人種差別を助長しました。
アジアやアフリカからの移民は、白人に比べて多くの制約を受け、
オーストラリア社会で平等に扱われることはほとんどありませんでした。
文化の多様性の欠如:
この政策により、オーストラリアは長い間、ヨーロッパ系の文化に偏った国となり、
他の文化が入ることが難しい状態が続きました。

(4)白豪主義の廃止:
第二次世界大戦後:
第二次世界大戦後、世界の情勢が変わり、多くの国々が人種差別を撤廃する方向に進みました。
オーストラリアも国際的な圧力を受けて、次第に白豪主義を緩和していきました。
1973年の完全廃止:
1973年、オーストラリア政府は白豪主義を完全に廃止し、多文化主義を進める政策へと転換しました。
これにより、オーストラリアは多くの国々からの移民を受け入れるようになり、
現在では文化や民族の多様性が豊かな国となっています。

(5)現在のオーストラリア:
白豪主義が廃止された後、オーストラリアは多文化社会へと変わりました。
現在では、アジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカなど、
さまざまな地域からの人々がオーストラリアに移り住んでおり、
国の文化や経済に多大な貢献をしています。
 農業
【牧羊】世界第2位の牧羊国 (2014年)。

  

(1)オーストラリアの農業の特徴:
オーストラリアは広大な土地を持ち、その土地を活かした大規模な農業が行われています。
主に輸出を目的とした作物や畜産が多く、オーストラリアの経済にとって重要な産業となっています。

(2)主な農業の種類:
オーストラリアでは、地域によって異なる農業が行われていますが、大きく分けると次のような種類があります。

①穀物栽培:
小麦:
小麦はオーストラリアの主要な農産物の一つで、特に西オーストラリア州や南オーストラリア州、
ニューサウスウェールズ州で栽培されています。
オーストラリア産の小麦は品質が高く、アジアや中東など多くの国に輸出されています。
②大麦とオート麦:
大麦やオート麦も重要な作物で、これらはビールの原料や家畜の飼料として利用されます。
特に大麦はビールの醸造に使われるため、国内外で需要があります。

②牧畜:
羊の飼育:
オーストラリアは世界有数の羊毛生産国です。
羊の飼育は特に内陸部の乾燥した地域で行われ、メリノ種という羊が高品質な羊毛を生産します。
羊毛だけでなく、羊肉もオーストラリアの重要な輸出品です。
牛の飼育:
牛肉の生産も盛んで、オーストラリア産の牛肉は品質が高いことで知られています。
牛の飼育は、主に北部の熱帯地域や東部の草原地帯で行われており、
国内消費だけでなく日本やアメリカなどに輸出されています。

③果物・野菜の栽培:
ブドウ:
オーストラリアはワインの生産地としても有名です。
南オーストラリア州、ビクトリア州、ニューサウスウェールズ州などでブドウが栽培され、
これらの地域で生産されたワインは世界的に高い評価を受けています。
その他の果物・野菜:
リンゴ、バナナ、柑橘類(オレンジ、レモン)なども栽培されています。
特にバナナは北部の熱帯地域で生産されています。
サトウキビ:
クイーンズランド州の北部では、サトウキビの栽培が盛んです。
サトウキビからは砂糖が生産され、多くが国内で消費されますが、一部は輸出されています。
コットン(綿花):
コットンはニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州の内陸部で栽培されており、
アジアの国々への輸出が盛んです。
 鉱業・貿易
 

(1)オーストラリアの鉱業の特徴:
オーストラリアは、鉱業が非常に発達している国です。
鉱業はオーストラリア経済の重要な柱の一つで、豊富な鉱物資源を活かして多くの鉱物が採掘されています。
これらの鉱物は国内で使用されるだけでなく、世界中に輸出されています。

(2)主な鉱物資源:
オーストラリアで採掘されている主要な鉱物には次のようなものがあります。
①鉄鉱石:
用途: 鉄鉱石は鉄を作るための原料で、特に中国や日本の製鉄所で使われています。
産地: オーストラリアの西部にあるピルバラ地域は、世界有数の鉄鉱石の産地です。
ここで採掘された鉄鉱石は、主にアジアの国々に輸出されています。

②石炭:
用途: 石炭は主に電力の生産や製鉄に使われます。
オーストラリアは石炭の生産量と輸出量で世界トップクラスの国です。
産地: クイーンズランド州やニューサウスウェールズ州で多く採掘され、アジアの国々への輸出が盛んです。

③金:
用途: 金は宝飾品や電子機器の製造に使われます。
オーストラリアは世界有数の金の生産国で、その多くが輸出されています。
産地: 西オーストラリア州のカールグーリーなどで金が採掘されています。

④ボーキサイト:
用途: ボーキサイトはアルミニウムの原料です。アルミニウムは航空機や缶、家電製品などに使われます。
産地: クイーンズランド州のウェイパや北部準州で採掘されています。

⑤ウラン:
用途: ウランは原子力発電の燃料として使われます。
オーストラリアはウランの埋蔵量が世界有数で、そのほとんどが輸出されています。
産地: サウスオーストラリア州や北部準州で採掘されています。

(3)オーストラリアの貿易:
オーストラリアは鉱物資源が豊富で、これらの資源を輸出することで多くの外貨を稼いでいます。
輸出品の中で鉱産物が大きな割合を占めていますが、農産物や工業製品の輸出も行われています。
①主要な輸出品:
鉱物資源: 鉄鉱石、石炭、金、ボーキサイト、ウランなどが主要な輸出品です。
農産物: 小麦、羊毛、牛肉、ワインなども重要な輸出品です。
エネルギー: 天然ガスも近年、重要な輸出品となっており、アジア地域への輸出が増えています。
 輸出相手国

 

中国: オーストラリアの最大の貿易相手国であり、鉄鉱石や石炭など多くの鉱物資源が輸出されています。
日本: 日本もオーストラリアにとって重要な貿易相手国で、石炭や鉄鉱石、天然ガスが輸出されています。
韓国: 鉱物資源や農産物の輸出が盛んです。
アメリカ合衆国: 工業製品やエネルギー資源の輸出が行われています。
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