| 選挙政党 |
| 直接・間接民主主義 |
【直接民主制】国民が直接に署名・投票行動などを通じて政治に参加し、 国政・地方政治のレベルにおいてその意志を表明し立法や政策に関して決定できる制度。 【間接民主制】国民が代表者を選挙し、その代表者を通じて間接に政治に参加する制度。 ![]() (1)直接民主制(直接民主主義): ①直接民主制は、国民自身が直接的に政治の意思決定に参加する形態です。 この制度では、市民が直接投票によって法律や政策を決定したり、 特定の問題について意見を表明したりします。 ②古代ギリシャのアテネにおける政治が歴史的に有名な例とされています。 今日では、直接民主制を全面的に実施している国は少ないですが、 スイスが国民投票を頻繁に行っていることでも知られています。 (2)具体的な例: 国民投票: 重要な法律の可否や、憲法の改正などについて国民が直接投票で決める制度。 住民投票: 地方自治体レベルで行われ、特定の地域問題について住民が投票で意思を示す。 (3)間接民主制(代議制/代表民主主義): ①間接民主制は、国民が選んだ代表者が集まって構成される議会を通じて政治を行う制度です。 現代の多くの国では、この間接民主制が採用されています。 この制度では、一定期間ごとに選挙が行われ、 有権者は自分たちの意見や政治的関心を代表してくれる候補者に投票します。 選ばれた代表者は、議会で法律を制定したり、政府の方針を決定したりします。 (4)具体的な仕組み: 国会や議会: 国や地域の立法機関で、選ばれた代表者たちが議論し、決定を行う。 選挙: 国民が自らの代表者を選ぶ過程であり、これにより間接的に政治に参加する。 (5)直接民主制と間接民主制の利点と欠点: ①直接民主制: 市民の意見を直接反映できる一方で、 多くの国民が詳細な政策にまで関与するのは現実的ではないという側面もあります。 ②間接民主制: 専門家である議員が政策を検討するための効率的な仕組みとなりますが、 市民と政府との距離が大きくなるという課題があります。 |
| 選挙-選挙の4つの原則 |
【普通選挙】選挙の際に、全ての成人が選挙権を行使できる選挙形式。 【平等選挙】一定の年齢になった全ての国民に選挙権が与えられる選挙。 【秘密選挙】投票がどの選挙人によってされたかを秘密にする選挙。無記名投票による選挙。 【直接選挙】有権者の投票が直接的に反映される選挙。 ![]() (1)現在の選挙の4つの原則: 普通選挙、平等選挙、秘密選挙、直接選挙。 ①普通選挙: 一定の年齢に達していれば、誰にでも選挙権が与えられる選挙を普通選挙といいます。 明治時代に帝国議会が開設されたときの衆議院議員の選挙権は、 直接国税15円以上を納める25歳以上の男子に限られており、 総人口のわずか1%にすぎませんでした。 大正時代になって普通選挙法が成立し、25歳以上のすべての男子に選挙権が与えられました。 しかし、この普通選挙法は男子についてだけの普通選挙であり、 女性には選挙権はありませんでした。 現在のような20歳以上のすべての男女に選挙権が与えられたのは、 第二次世界大戦後の日本国憲法の成立によってです。 これによって本当の普通選挙が実現しました。 ②平等選挙: 一人につき一票の投票権が与えられている選挙を平等選挙といいます。 ③秘密選挙: 無記名で投票を行う選挙を秘密選挙といいます。 ④直接選挙: 議員などを直接選ぶ選挙を直接選挙といいます。 民主主義国家では、ほとんどのケースは直接選挙ですが、 アメリカ大統領選挙のように選挙人を介する間接選挙も一部見られます。 |
| 日本の選挙制度の歴史 |
【婦人参政権】女性が直接または間接的に国や地方自治体の政治に参加するための諸権利のこと。 ![]() (1)婦人参政権: 女性が選挙に参加する権利のことを指します。 具体的には、女性が投票権(選挙で投票する権利)と被選挙権(選挙に立候補する権利)を持つことです。 ①歴史的背景: 19世紀から20世紀にかけて、世界各国で女性の参政権を求める運動が活発になりました。 これを「婦人参政権運動」と呼びます。 特にアメリカやイギリスでは、女性が選挙権を要求する強い運動が展開されました。 アメリカ: 1920年に修正第19条の成立により、すべての州で女性に選挙権が認められました。 イギリス: 1918年に一部の女性に選挙権が与えられ、1928年に完全な選挙権が実現しました。 (2)日本における婦人参政権: 日本では、明治時代から少しずつ女性の権利が議論されてきましたが、 具体的な成果として参政権を得たのは戦後です。 1945年:第二次世界大戦後、日本の民主化の一環として女性の選挙権が認められました。 1946年:日本で初めて女性が投票に参加できる形で総選挙が行われ、女性議員も誕生しました。 (3)婦人参政権の意義: ①婦人参政権の獲得は、平等な社会の実現に向けた重要な一歩でした。 これにより、性別による政治的な差別が減少し、多様な意見が政治に反映されやすくなりました。 ②また、教育や雇用の場でも女性の権利向上が進むきっかけとなりました。 婦人参政権の歴史は、権利獲得に向けた長い闘いでしたが、 最終的に男女平等の原則を実現する重要なステップとなりました。 |
| 1票の重み |
【一票の格差】選挙において一票の価値に差が出てしまっている状態のこと。 [問題] 下の表は、ある衆議院議員選挙におけるある小選挙区の有権者数を示しています。 表中のa~dのうち、1票の価値が最も高い選挙区はどれですか。 その記号を書きなさい。 ![]() [解答] D [解説] ![]() ①Aの選挙区約47万人で1人の衆議院議員を、Dの選挙区は約21万人で1人の衆議院議員を選出する。 仮にDと同じ有権者をもつD’という選挙区があったとすると、 DとD’で合計42万人で合計2人の議員を選出することになる。 ②Aの選挙区は47万人で1人しか選出しないので、DやD’のほうが有利である。 言いかえれば、DやD’の有権者1人当たりの議員数は、Aの2倍以上である。 ③議席数あたりの有権者数が少ない選挙区ほど1票の価値が高い。 ④このような1票の価値(1票の重み)の違いが生じたのは、 人口の都市への集中によって都市部の人口が増大し、 農村部の人口が減少したためである。 |
| 政治的無関心と投票率の低下 |
【期日前投票】選挙の期日(投票日)に仕事や用事などがある場合、 投票日より前に投票を行うことができる制度。 ![]() ①近年、投票率が低下する傾向があります。 とくに若い人の投票率の低さが目立っています。 ②18歳になって選挙権を持つにいたったにもかかわらず、 一度も投票所に行ったことがないという若者も少なくありません。 ③これは政治的無関心が広がっていることを表しています。 政治的無関心による投票率の低下は、 主権者である国民の意思が政治に正しく反映されなくなるという結果をもたらします。 |
| 選挙区制-選挙区制の種類 |
| ①今日、世界各国で行われている選挙は、小選挙区制と比例代表制が中心であるが、 そのほかに大選挙区制もあります。 ![]() |
| 大選挙区制(中選挙区制) |
【大選挙区制】1つの選挙区から2人以上の代表を選出する選挙方法。 ①戦後~1994年の間、衆議院選挙は1つの選挙区から3~5名の議員を選ぶ選挙区制でした。 ②1選挙区から2名以上を選ぶので、大選挙区制に分類されますが、 人数が3~5名と比較的少ないことから、とくに中選挙区制と呼ばれました。 ③参議院選挙は、1982年までは全国区と地方選挙区(各2~8名の定員)でした。 ④参議院の全国区は1つの選挙区から100名を選ぶ大選挙区制でした。 ⑤1982年に全国区を現在の比例代表制に改める改正が行われました。 |
| 衆議院・参議院の選挙区 |
(1)議員数: 衆議院: 定数は465名 参議院: 定数は248名 参議院議員は半数ずつ3年ごとに改選されるため、 令和元年(2019年)の通常選挙から245人となり、 令和4年(2022年)の通常選挙から248人となりました。 |
| 各選挙区制の長所と短所 |
【小選挙区制】1つの選挙区から1人の代表を選出する選挙方法。 【比例代表制】投票の際、政党名などを記入し、各政党の得票数に応じて議席を配分する選挙方法。 ![]() ①1選挙区から1名を選ぶのが小選挙区制です。 例えば、ある選挙区でA党の候補者が40%、B党の候補者が35%、 その他の候補者が25%の得票であったとき、 小選挙区制の場合、当選するのはA党の候補者1名のみとなります。 ②もし、1選挙区から2名を選ぶ中選挙区制なら、A党候補者とB党候補者の2名が当選します。 ③仮に、すべての選挙区が小選挙区で、かつ一律にA党が40%、B党が35%、 その他が25%の得票であったとすれば、A党が全議席を獲得します。 ④得票数が1位にならないと当選できないため、ある程度支持基盤の強い政党しか生き残れません。 ⑤小選挙区制の長所は大政党が有利になり政局が安定することです。 また、選挙区が狭いため、候補者側からすると広報活動に必要な選挙費用が比較的少なくてよいわけで、 金権政治へ陥る危険性が大選挙区制に比べると小さいです。 ⑥また、定数1名のため候補者の乱立は避けられ、有権者側からすると候補者の情報が得やすく、 政策の違いが明確でわかりやすい選挙となります。 ⑦しかし、1位以外の候補者に投じられた票がすべて無効になります。 当選者以外の候補者に投じられた票、すなわち死票は政治に反映されないので、 少数意見を反映しにくくなります。 これが、小選挙区制の短所です。 |
| 比例代表制 |
【比例代表制】投票の際、政党名などを記入し、各政党の得票数に応じて議席を配分する選挙方法。 ①比例代表制は政党名を書いて投票し、得票率に応じて各政党に議席を配分する制度です。 ②少数党も得票分に応じて議席を得ることができるので、 国民のいろんな意見が反映され、死票も少ないという利点があります。 ③しかし、多党化をまねき政局の不安定化をもたらすおそれがあります。 ④また、支持する候補者に投票できないという問題点もあります。 |
| 当選者数の計算 |
【ドント式】比例代表制の議席の配分方法。 ![]() ①現在、日本ではドント式という比例配分の方法をとっています。 ②これは、各党の得票数を1、2、3・・・の自然数で割っていき、 その商の大きい順に定員まで数え、決めていく方法です。 ③各政党の当選者数は上の表のようにして算出できます。 |
| 政党-与党と野党 |
【政党】政治に対する考え方・方針(政策)が同じ人々が集まってつくった、 方針(政策)を実現させるための政治団体のこと。 【与党】政権を担当する政党。 【野党】政権を担当せず、与党の監視や批判を行う政党。 ![]() ①同じ政治的考え(主義)や政策を持つ人々が、その実現を目指して作った組織を政党といいます。 ②一般に、衆議院議員選挙で第一党となった政党の党首が、国会で内閣総理大臣に指名され、 内閣を組織します。 ③内閣を組織する政党を与党と呼び、与党以外の政党を野党といいます。 ④野党は与党や政府の行う政策を批判監視し、政治の方向を修正する役割をはたします。 |
| 連立政権 |
【連立政権】複数の政党によって内閣が組織、運営されていること。 ![]() ①最近では、内閣が1つの政党ではなく複数の政党から組織されることが多くなりましたが、 このような政権を連立政権といいます。 ②予算や法律案を国会でスムーズに可決させるためには、 衆議院と参議院の両方で過半数の議席を占めていることが望ましいです。 ③仮に衆議院で第一党となっても、参議院で過半数を占めていない場合は、 衆議院で可決した法律案が参議院で否決されてしまいます。 ④このように1つの政党だけでは国会の過半数に達しない場合には、 他の政党と結んで連立政権を組むことが多くなります。 |
| マニフェスト |
【政権公約(マニフェスト)】おもに有権者に対して、政権を担ったときに行う政策などを政党が具体的に示したもの。 (1)政権公約、またはマニフェスト: ①政党が選挙の際に有権者に向けて示す公約のことです。 具体的には、選挙で勝った場合に実施する政策の内容や、その実施方法、 達成すべき目標、達成に要する期間などが記載されています。 いくつかの特徴を挙げると以下の通りです。 ②具体性: マニフェストは、単に「こうします」という宣言ではなく、 どのようにしてそれを実現するかといった具体的な計画が示されます。 ③達成期限: 目標を達成するための具体的な期限が設定されていることが一般的です。 これにより、有権者はその実現可能性をより明確に判断できます。 ④財源の明示: 実施する計画に必要な財源がどのように確保されるのかを示します。 これにより、計画の信頼性を判断する材料となります。 ⑤結果の評価: 選挙後に、マニフェストで約束したことがどの程度達成されたのかを評価する基準になります。 政権公約は、有権者が選挙で投票する際の重要な判断材料となります。 政党が掲げる公約を比較し、有権者は自分たちの意見や価値観に最も近いものを選択することができます。 |
| 世論とマスメディア |
【世論】国民の間にある共通した多くの意見のこと。 【マスメディア】新開や雑誌、テレビ、ラジオなど、たくさんの人々に対して情報を伝える手段のこと。 ![]() ①政治や社会の問題についての国民の意見を世論といいます。 新聞やテレビなどマスメディアは世論の形成に大きな役割をはたしています。 ②しかし、マスメディアの報道をうのみにすることには問題があります。 ③第一に、政治家や政党がマスメディアを上手に使い、 国民の支持を得ようとすることもあるからです(メディア政治)。 ④第二に、マスメディアの報道姿勢そのものにも問題があるからです。 |
| 先頭に戻る |