理科2年 電気

 電流
 [要点-電流回路]
①電流:回路内を流れる電気の粒(正体は電子という粒)のことです。
回路内を流れる電気の粒の量を表します。
(1)電流の大きさ:アンペア(A)で表され、
直列回路と並列回路で異なる流れ方があります。

(2)単位:アンペア(A)で、1Aは1000mAです。
1.直列回路では、電流は1本道の回路内でどこをとっても変わりません。
枝分かれがないため、電流は一定です。
2.並列回路では、枝分かれがあるため、電流は分かれて流れます。

②電圧:
電圧は、電気の粒1つ1つが持っているエネルギーを表します。
単位はボルト(V)で、1Vは1000mVです。

(1)電気の粒は電池や電源装置から電圧をもらい、回路内を進みます。
障害物(豆電球や電熱線など)にぶつかると、電圧を使って通り抜けます。
(2)電源装置からもらった電圧は、回路内で使い切らなければなりません。
キルヒホッフの法則により、電圧は再び電源装置に帰るまでにすべて使い切られます。

(3)直列回路では、電圧は電熱線ごとに使い切られます。
電熱線の合計電圧が電源電圧と等しいです。
(4)並列回路では、各電熱線で使い切られる電圧は同じで、電源電圧に等しいです12。

 (回路図) 
   
①電池または直流電源で右側が(+)
②スイッチ
③抵抗
④電球
⑤電流計
⑥電圧計
⑦導線の交わり

電流が流れる道すじを電気用図記号で表したものを回路図という。
図1は直列回路、図2は並列回路である。

 (電流計・電圧計) 
   
①P:電圧計で回路に並列につなぐ。
②Q:電流計で回路に直列につなぐ。

③端子は電源の+側に+端子をつなぐので、アとウが(+)端子である。

④電流計の-端子は50mA、500mA、5Aと3つの端子があるが、電流の予想がつかないときは最初(5A)端子につなぐ。

⑤左図で500mAの端子で目盛りがaをさしたとすると、電流は260mAと読める。

 電気回路-回路
①電気回路:直列回路と並列回路の2つの種類があります。
 

②直列回路:
電池や電熱線などを一列につないだものです。
電流の流れる道すじが一本道になっています。
電流はどこで測っても同じですが、電圧はa + b = c という関係が成り立ちます。
つまり、電圧の合計が一定です。
直列回路の電流はどこでも同じですが、電圧は各部分の電圧の和です。

②並列回路:
電池や電熱線などを枝分かれさせてつないだものです。
電流の流れる道すじが枝分かれしています。
電流はA = B + C という関係が成り立ちます。
つまり、電流の合計が一定です。
並列回路の電圧はどこで測っても同じです。
すべての部分で同じ電圧がかかります。
 電気用図記号
代表的な電気用図記号。

 

 電流計・電圧計の読み方
[問題]
次の各問いに答えよ。

 

(1) 上の電圧計の値は何Vか。
(2) 上の電流計の値は何mAか。

[解答]
(1) 8.5V 
(2) 330mA

[解説]
(1) 図1は電圧計の目盛りである。
  15V端子につないでいるので、目盛りの右端は15Vである。
  したがって針は8.5Vをさしている。

(2) 図2は電流計の目盛りである。
  図の場合は500mA端子につないでいるので、50mA用の目盛りを読んで10倍する。
  したがって、電流の大きさは330mAである。
 電流計・電圧計のつなぎ方
①電流計:電流の大きさを測定する装置です。 

 

②電流計は、はかろうとする部分に直列に接続して使います。
(1)電流計の記号は I で、電流の単位は アンペア (A) です。
1Aは1000mA(ミリアンペア)です。
例えば、0.5Aは500mA、250mAは0.25Aといった具合です。

③電圧計は、電流を流そうとする圧力を測定する装置です。
電圧計は、はかろうとする部分に並列に接続します。
(1)電圧計の記号は E や V で、電圧の単位は ボルト (V) です。
1Vは1000mV(ミリボルト)です。
電気器具などにかかる電圧の大きさを調べる際に使用します。

④オームの法則:
電圧と電流は比例関係にあります。
電圧を2倍にすれば流れる電流も2倍になり、電圧を3倍にすれば流れる電流も3倍になります。
この法則を「オームの法則」といいます。



電流計:直列に接続して使用。はかろうとする部分に接続。
電圧計:並列に接続して使用。はかろうとする部分に接続。
 電圧の性質
[問題]
図1、2のような回路について、次の各問いに答えよ。

 

(1) 図1のアイ間の電圧は何Vか。
(2) 図2のウエ間の電圧は何Vか。

[解答]
(1) 5.0V 
(2) 10.0V

[解説]
 

(1) 直列回路なので、(アイ間の電圧)=2.0+3.0=5.0(V)である。

(2) 並列回路なので、2つの抵抗の両端の電圧は等しく、ともに10.0Vである。
 電流と電圧の性質
[問題]

 

同じ規格の電池と豆電球2個を用いて、図1、図2の回路をつくった。

各点を流れる電流はI1、I2、I3で、豆電球A、Bにかかる電圧や、
その両端にかかる電圧はE1、E2、E3であった。

(1) 図1、図2のような回路をそれぞれ何というか。
(2) 図1、図2で、I1、I2、I3の間の関係をそれぞれ式で表せ。
(3) 図1、図2で、E1、E2、E3 の間の関係をそれぞれ式で表せ。
(4) 図1、図2では、豆電球Aの明るさはどちらが明るいか。

[解答]
(1) 図1:直列回路 図2:並列回路 
(2) 図1:I1=I2=I3 図2:I1+I2=I3(I3=I1+I2) 
(3) 図1:E3=E1+E2(E1+E2=E3) 図2:E1=E2=E3 
(4) 図2

[解説]

 

(1) 上図のように途中で枝分れがなく、電流の流れる道筋が1つであるような回路を、直列回路という。
これに対し、下図のように途中で枝分かれがあり、2つ以上の道筋があるような回路を並列回路という。

(2) 上図は直列回路なので、回路のどの部分にも同じ電流が流れる。
したがって、I1=I2=I3が成り立つ。
下図は並列回路で、枝分かれした電流I1とI2が再び合流してI3となるので、I1+I2=I3の関係が成り立つ。

(3) 上図は直列回路で、E3=E1+E2が成り立つ。
下図は並列回路で、E1=E2=E3が成り立つ。

(4) 例えば、電池の電圧を1.5Vとすると、E3=1.5Vで、
上図ではE3=E1+E2が成り立つので、E1+E2=1.5 となる。
A、Bは同じ規格の電球なので、E1=E2=0.75Vとなる。
下図ではE1=E2=E3が成り立つのでE1=E2=1.5Vとなる。

よって、下図の電球にかかる電圧が大きいので、下図の電球の方が明るい。
 [要点-オームの法則]
①オームの法則:電流と電圧が比例の関係にあることを示しています。
電熱線を流れる電流の大さは、電熱線の両端に加わる電圧の大きさに比例します。

②1つの電熱線に流れる電流と電圧は、次の式で表されます:
(1)[ 電圧(V) = 抵抗(Ω) \times 電流(A) ]
ここで、(Ω)は抵抗を表し、単位はオーム(Ω)です。

(2)この式を変形すると、以下のようになります:
[ 抵抗(Ω) = \frac{電圧(V)}{電流(A)} ] [ 電流(A) = \frac{電圧(V)}{抵抗(Ω)} ]
 (オームの法則) 
①1Ωの抵抗に1Vの電圧をかけると1Aの電流が流れる。

②オームの法則より電圧と電流は比例するので、1Ωの抵抗に3Vの電圧をかけると、3Aの電流が流れる。

③10Ωで1Vのときは0.1Aの電流が流れ、10Ωで3Vのときは0.3Aの電流が流れる。
これを式にすると、電流(A)=電圧(V)÷抵抗(Ω) となる。
 (グラフ問題) 
  ①Pに3Vの電圧をかけると0.3A、
Qに3Vの電圧をかけると0.2Aの電流が流れることから、
PがQより電流が流れやすく抵抗が小さいことがわかる。

②次に電圧を5倍にしてQに15Vの電圧をかけると、
0.2A×5(倍)=1.0A の電流が流れる。

③(電流)=(電圧)÷(抵抗)なので、Qについては、
0.2A=3V÷(抵抗)が成り立ち、抵抗=3V÷0.2A=15Ω となる。
 (直列回路) 
  ①1図で、Pにかかる電圧は (0.2A×20Ω=4V)、
Qにかかる電圧は (0.2A×10Ω=2V)なので、
電源の電圧は(4V+2V=6V)である。

②2図で、RとSの抵抗の大きさが同じなので、
R、Sともに(1.5V)の電圧がかかる。

③流れる電流は(1.5V÷10Ω=0.15A)である。

④1A=1000mAなので、0.15A=150mAである。
 (並列回路) 
  ①1図において、Pの電流は (3V÷30Ω=0.1A)、
Qの電流は (3V÷60Ω=0.05A)で、
T点の電流は (0.1+0.05=0.15A)である。

②2図において、Rにかかる電圧は(3V)なので、
抵抗は (3V÷0.3A=10Ω)である。

③Sの電圧は3V、Sの電流は (0.45-0.3=0.15A)なので、
Sの抵抗は(3V÷0.15A=20Ω)である。
 抵抗とオームの法則-導体と絶縁体
①導体:電気抵抗が小さく、電流を通しやすい物質です。
金属などが該当します。
導体は電子の流れを容易に許可し、電気を伝える能力があります。

②不導体(絶縁体):電気抵抗が非常に大きく、電流をほとんど通さない物質です。
ゴムやガラスなどが不導体に該当します。
不導体は電子の流れをほとんど阻害します。

 

③半導体:導体と不導体の間の性質を持ちます。
半導体は、例えばケイ素(シリコン)やゲルマニウムなどが該当します。

 
 並列回路の抵抗の合成
[問題]

 

上の回路図の、回路全体の抵抗(2本の抵抗を1本と見なした抵抗)の値を求めよ。

[解答]
4.8Ω

[解説]
①(12Ωの抵抗を流れる電流)=(電圧)÷(抵抗)=24(V)÷12(Ω)=2(A)

②(8Ωの抵抗を流れる電流)=(電圧)÷(抵抗)=24(V)÷8(Ω)=3(A)

③ゆえに、
(回路全体の電流)=2+3=5(A)
(回路全体の抵抗)=(電圧)÷(電流)=24(V)÷5(A)=4.8(Ω) 
 複雑な回路の計算-並列+直列
[問題]

 

次の電流、抵抗の大きさを求めよ。
(1) アの豆電球の抵抗
(2) イの豆電球に流れる電流
(3) イの豆電球の抵抗

[解答]
(1) 1Ω (2) 2A (3) 1Ω

[解説]

 

①電圧と電流のようすを上図のようにして調べ、これを使って抵抗ごとに電流・電圧・抵抗を調べる。

②電流・電圧・抵抗の3つのうちの2つがわかれば、残りの1つがわかる。
アの抵抗の両端の電圧は6Vで、流れる電流は6Aである。

③したがって、
(アの抵抗)=6(V)÷6(A)=1(Ω)である。

④イの抵抗の両端の電圧は、図に示すようにウの電圧と同じなので2Vである。

⑤(イを流れる電流)+(ウを流れる電流)=(全体を流れる電流)なので、
(イを流れる電流)+4=6 
したがって、(イを流れる電流)=6-4=2(A)
よって、(アの抵抗)=2(V)÷2(A)=1(Ω)である。
 スイッチのある回路
[問題]

   

図1は、電気抵抗が20Ωの電熱線a、電気抵抗の大きさがわからない電熱線bを使って作った回路である。

図2は、電熱線bに加えた電圧と流れる電流の関係をグラフに表したものである。
次の各問いに答えよ。

(1) 電熱線bの電気抵抗の大きさはいくらか。
(2) スイッチBだけを入れた後、電源装置を調節して、電流計の値が0.4Aを示すようにした。
  電圧計に加わる電圧はいくらか。
(3) スイッチA、Bを入れた後、電源装置を調節して、電圧計の値が10Vを示すようにした。
  電流計を流れる電流はいくらか。

[解答]
(1) 20Ω (2) 8V (3) 1A

[解説]
(1) 図2より、電熱線bに6Vの電圧をかけたとき
  0.3Aの電流が流れるので、
  (bの抵抗)=6(V)÷0.3(A)=20(Ω) 

(2) 電熱線bの抵抗は20Ωで電流が0.4Aなので、
  (電圧)=0.4(A)×20(Ω)=8(V) 

(3) 電熱線aは20Ωなので10Vの電圧をかけると、
  (aの電流)=10(V)÷20(Ω)=0.5(A)の電流が流れる。

  また、電熱線bも20Ωなので10Vの電圧をかけると、
  (bの電流)=10(V)÷20(Ω)=0.5(A)の電流が流れる。
  よって、電流計を流れる電流は、0.5+0.5=1(A)