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 動名詞の基礎(動名詞の形と意味)
動名詞の形は「動詞のing形」、意味は「~すること」です。

そして、動名詞は動詞が名詞に変わったものと考えることができ、
文中で名詞と同じ役割を果たします。

まず、文中での名詞の役割を確認しておきましょう。

文中で名詞は、以下のように主語、補語、目的語になります。

・名詞が主語になる場合

Cars are expensive. 「車は、値段が高い。」

この文で名詞のCars「車」は、主語になっています。

・名詞が補語になる場合

He is a student. 「彼は、生徒です。」

この文で名詞のstudent「生徒」は、補語になっています。

補語とは主語を説明するものです(「主語=補語」)。

・名詞が目的語になる場合

I have dinner.「私は、夕食を食べます。」

この文で名詞のdinner「夕食」は、目的語になっています。

目的語とは、動詞の後ろに置かれ動作の目的を表すものです。
日本語だと「~を」や「~に」の~にあたるものです。

動名詞も名詞と同じように、文中で主語、補語、目的語になります。

例えば、以下のように動名詞のPlaying「~をすること」は主語になります。

Playing tennis is fun. 「テニスをすることは、楽しいです。」

以下のように動詞のPlay「~をする」のままでは主語になることはできません。

×Play tennis is fun. 「テニスをするは、楽しいです。」

また、以下のように動名詞のreading「~を読むこと」は補語になります。

My hobby is reading books. 「私の趣味は本を読むことです。」

以下のようにread「~を読む」と動詞のままでは補語になることはできません。

×My hobby is read books. 「私の趣味は、本を読むです。」

最後に、以下のように動名詞のplaying「~をすること」は目的語にもなります。

I like playing soccer. 「私は、サッカーをすることが好きです。」

likeは「~を好む」という意味で、
この場合「サッカーをすることを好む」となるのでplayingは「~を」にあたる目的語になります。

以下のようにplay「~をする」と動詞のままでは目的語になることはできません。

×I like play soccer. 「私は、サッカーをするが好きです。」

このように、動名詞は文中で名詞と同じ役割を果たします。

 動名詞の基礎(不定詞の名詞的用法と動名詞)
動名詞の形は「動詞のing形」、意味は「~すること」です。
動名詞は名詞と同じように、文中で主語、補語、目的語になります。

Watching sports is interesting. 「スポーツを観戦することは、面白い。」

この文中の動名詞Watchingは主語です。

My hobby is writing novels. 「私の趣味は、小説を書くことです。」

この文中の動名詞writingは補語です(My hobby=writing)。

I like singing songs. 「私は、歌を歌うことが好きです。」

この文中の動名詞singingは目的語です。

動名詞は、動詞が名詞に変わったものと考えることができます。

名詞や動名詞と同じように、
不定詞「to + 動詞の原形」の名詞的用法「~すること」も文中で主語、補語、目的語になります。
よって、上の例文の動名詞の部分を不定詞に変えても同じ意味になります。

・不定詞の名詞的用法が主語になる場合

To watch sports is interesting. 「スポーツを観戦することは、面白い。」

・不定詞の名詞的用法が補語になる場合

My hobby is to write novels. 「私の趣味は、小説を書くことです。」

・不定詞の名詞的用法が目的語になる場合

I like to sing songs. 「私は、歌を歌うことが好きです。」

しかし、ここで解説したように不定詞の名詞的用法と動名詞が全く同じように使われるなら、
動名詞は必要ありません。

よって、不定詞しか使えない場合、動名詞しか使えない場合があります。

 不定詞と動名詞の違い(前置詞の目的語は動名詞)
動名詞の形は「動詞のing形」、意味は「~すること」です。

動名詞は名詞と同じように文中で主語(Eating)、補語(collecting)、目的語(watching)になります。
以下は、その例文です。

Eating vegitables is good for our health.
「野菜を食べることは、(私達の)健康によい。」

His hobby is collecting stamps. 「彼の趣味は、切手を集めることです。」

I like watching birds. 「私は、鳥を観察することが好きです。」

このように、動詞を動名詞に変えると、
文中で動詞が名詞の役割(文中で主語、補語、目的語になる)が果たせるようになります。

不定詞「to + 動詞の原形」の名詞的用法「~すること」も、
名詞や動名詞と同じように文中で主語、補語、目的語になります。

よって、上の例文の動名詞の部分を不定詞に変えても同じ意味になります。

・不定詞の名詞的用法が主語になる場合

To eat vegetables is good for our health.
「野菜を食べることは、健康によい。」

・不定詞の名詞的用法が補語になる場合

His hobby is to collect stamps. 「彼の趣味は、切手を集めることです。」

・不定詞の名詞的用法が目的語になる場合

I like to watch birds. 「私は、鳥を観察することが好きです。」

しかし、不定詞の名詞的用法と動名詞が全く同じように使われるなら、
動名詞は必要ありません。

よって、不定詞しか使えない場合、動名詞しか使えない場合があります。

その1つが、前置詞の目的語になる場合です。

以下の例文をみてみましょう。

I am good at playing tennis. 「私は、テニスをすることが得意です。」

この文で、動名詞playing「~すること」はbe good at ~ 「~が得意です。」の目的語(「何を」得意かを表している)になっています。

しかし、この場合には、目的語で「~すること」という意味だからといって以下のように不定詞のto playを用いることはできません。

×I am good at to play tennis.

それは、atという前置詞の後ろだからです。

前置詞の目的語(前置詞の後ろ)では、動名詞しか用いることはできません。

be good atのように、動詞の後に前置詞が置かれて1つの動作や状態を表す群動詞(複数の単語で1つの動作を表すもの)の場合に注意が必要です。

be good atの他に、よく用いられ注意すべき群動詞は以下の2つです。

1.look forward to ~ 「~を楽しみに待つ」

I am looking forward to meeting you.
「私は、あなたに会うことを楽しみにしています。」

look forward toのtoは前置詞なので、後ろに動詞を起きたい場合は動名詞のみ置くことができます。

不定詞の名詞的用法to meetも「会うこと」という意味を持ちますが、
以下のように不定詞を置くことはできません。

×I am looking forward to to meet you.

また、look forward toのtoは不定詞「to + 動詞の原形」のtoではないので、
以下のようにtoの後ろに動詞の原形を置くことはできません。


×I am looking forward to meet you.

2.be used to ~ 「~に慣れている」

He is used to going abroad. 「彼は、外国に行くことに慣れています。」

be used toのtoは前置詞なので、後ろに動詞を起きたい場合は動名詞のみ置くことができます。

不定詞の名詞的用法to goも「行くこと」という意味を持ちますが、
以下のように不定詞を置くことはできません。

×He is used to to go abroad.

また、be used toのtoは不定詞「to + 動詞の原形」のtoではないので、
以下のようにtoの後ろに動詞の原形を置くことはできません。


×He is used to go abroad.

前置詞の目的語は動名詞です。
同じ「~すること」という意味でも不定詞(名詞的用法)を用いることはできないので注意しましょう。

 不定詞と動名詞の違い(目的語に不定詞しかとらない動詞と動名詞しかとらない動詞)
目的語に不定詞のみとる動詞と目的語に動名詞のみとる動詞について解説します。

動名詞は名詞と同じように、文中で主語、補語、目的語になります。

そして、動詞の目的語になる時に注意が必要です。

例えば、以下のようにlikeの目的語の場合には不定詞と動名詞の両方を用いることができ意味も同じです。

I like to play soccer. 「私は、サッカーをすることが好きです。」
I like playing soccer. 「私は、サッカーをすることが好きです。」

不定詞と動名詞の両方を目的語にとれる動詞は、
likeの他にstart, begin, loveなどがあります。


ところが、動詞によって不定詞しか目的語にとらないものと動名詞しか目的語にとらないものがあります。

ここでは、それらの動詞について解説していきます。

まず、不定詞しか目的語にとらない動詞には以下のものがあります。

hope「望む」, plan「計画する」, wish「願う」, want「欲しい」,
decide「決める」, promise「約束する」, expect「期待する」,
agree「同意する」, refuse「断る」

以下の例文をみてみましょう。

I hope to become a soccer player.
「私は、サッカー選手になることを望んでいる。」

この文中で、不定詞to become「なること」はhopeの目的語になっています。

動名詞becomingも「なること」という意味を持ちますが、
以下のようにhopeの後ろでは用いることはできません。

×I hope becoming a soccer player.

上に挙げた動詞で全てではありませんが、
不定詞のみを目的語にとる動詞の中でよく出てくるものなのでしっかり覚えておきましょう。

次に、動名詞しか目的語にとらない動詞には以下のものがあります。

enjoy「楽しむ」, finish「終える」, avoid「避ける」, practice「練習する」, mind「気にする」, escape「逃げる」, give up「あきらめる、やめる」

以下の例文をみてみましょう。

I enjoyed playing soccer. 「私は、サッカーをすることを楽しんだ。」

この文中で、動名詞playing「すること」はenjoyedの目的語になっています。

不定詞to playも「すること」という意味を持ちますが、
以下のようにenjoyの後ろでは用いることはできません。

×I enjoyed to play soccer.
 不定詞と動名詞の違い(不定詞と動名詞の両方を目的語にとるが意味が異なる動詞)
不定詞と動名詞両方を目的語にとるが意味が異なる動詞について解説します。

動名詞は名詞と同じように、文中で主語、補語、目的語になります。

そして、動詞の目的語になる時に注意が必要です。

例えば、startの目的語の場合には以下のように不定詞と動名詞の両方を用いることができ意味も同じです。

He started to work. 「彼は、仕事をし(仕事をすることを)始めた。」
He started working. 「彼は、仕事をし(仕事をすることを)始めた。」

不定詞と動名詞の両方を目的語にとり、
意味も同じになる動詞は、startの他にlike, begin, loveなどがあります。


ところが、動詞によって不定詞しか目的語にとらないものと動名詞しか目的語にとらないものがあります。

I decided to study abroad. 「私は、外国で勉強することに決めました。」

というように、decideは不定詞しか目的語にとりません。

I gave up studying abroad. 「私は、外国で勉強することを諦めました。」

というように、give upは動名詞しか目的語にとりません。

そして、ここでは不定詞と動名詞の両方を目的語にとることができるが意味が異なる動詞につてい解説します。

それらの動詞は、stop, forget, remember, regret, tryの5つです。

例文をみながら1つずつ解説してあるので、
不定詞と動名詞を用いる場合それぞれの形と意味をしっかり覚えておきましょう。

1.stop「やめる、立ち止まる」

・stop to ~ 「~するために立ち止まる」
He stopped to smoke. 「彼は、タバコを吸うために立ち止まった。」

stopの後ろに不定詞が置かれると、不定詞は名詞的用法の「たばこを吸うこと」ではなく、
副詞的用法の「たばこを吸うために」という意味になります。

・stop ~ing 「~することをやめる」
He stopped smoking. 「彼は、タバコをすうことをやめた(禁煙した)。」

stopの後ろに動名詞が置かれると、
動名詞には「~すること」という意味しかないため、
smokingは「たばこを吸うすること」という意味になります。

2.forget「忘れる」

・forget to ~ 「~するのを忘れる」
I forgot to meet him. 「私は、彼と会うのを忘れていた。」

不定詞が後ろにくると、
forgetの時制(この場合過去)より後(この場合過去からみた未来)に起こることを表します。

今日会うことを昨日忘れていたというな状況です。

・forget ~ing 「~したことを忘れる」
I forgot meeting him. 「私は、彼にあったことを忘れた。」

動名詞が後ろにくると、
forgetの時制(この場合過去)より前(この場合過去よりさらに前の過去)に起こったことを表します。

1年前に彼に会ったことを昨日忘れていたというような状況です。

3.remember「覚えている」

・remember to ~ 「~するの覚えている」
I remember to do the work. 「私は、その仕事をするのを覚えている。」

不定詞が後ろにくると、
rememberの時制(この場合現在)より後(この場合未来)に起こることを表します。

これからその仕事をするということを今忘れているというような状況です。
以下のように、「忘れずに~する」と言う意味で用いることもあります。

Please remember to do the work. 「忘れずにその仕事をして下さい。」

・remember ~ing 「~したことを覚えている」
I remember doing the work. 「私は、その仕事をしたことを覚えている。」

動名詞が後ろにくると、
rememberの時制(この場合現在)より前(この場合過去)に起こったことを表します。

以前その仕事をしたことを今覚えているというような状況です。

4.regret「後悔する、残念に思う」

・regret to ~ 「残念ながら~する」
I have to regret to tell a lie. 「私は、残念ながら嘘をつかなければならない。」

不定詞が後ろにくると、
regretの時制(この場合現在)より後(この場合未来)に起こることを表します。

よって、これから嘘をつくということを後悔するという意味から「残念ながら~する」という日本語訳になります。

・regret ~ing 「~したことを後悔する」
I regret telling a lie. 「私は、嘘をついたことを後悔しています。」

動名詞が後ろにくると、
regretの時制(この場合現在)より前(この場合過去)に起こったことを表します。

以前嘘をついたことを今後悔しているというような状況です。

5.try「挑戦する、試みる」

・try to ~ 「~しようとする」
I tried to climb the mountain. 「私は、その山に登ろうとした。」

不定詞が後ろにくると、
tryの時制(この場合過去)より後(この場合過去からみた未来)に起こることを表し、
この場合実際に山に登ったかは分かりません。

・try ~ing 「試しに~する」
I tried climbing the mountain. 「私は、試しにその山に登ってみた。」

動名詞が後ろにくると、
tryの時制(この場合過去)より前(この場合過去よりさらに前の過去)に起こったことを表し、
実際に山に登ったことを表します。

不定詞と動名詞の両方を目的語にとるが意味が異なる動詞は全部で5個と多くありません。
形と意味をしっかり覚えておきましょう。
 動名詞の様々な形(動名詞の意味上の主語)
まず、以下の文をみてみましょう。

I'm sure that I will pass the exam.
「私は、きっとその試験に合格すると思います。」

I'm sure that ~ は「きっと~だと思う」という意味で、
thatは接続詞なのでthatの後ろには節(1つの「主語 + 動詞」の組からなる文)がきます。

そして、I'm sure that ~ はI'm sure of ~ とthatをofに変えても同じ「きっと~だと思う」という意味になります。

この時、ofは前置詞なので通常後ろに名詞が置かれ、
動詞(動作)を置く場合には動名詞に変える必要があります。

willのような助動詞も前置詞の後ろに置く事はできないのでとってしまいます。

よって、上の文をI'm sure of ~ を用いて書き換えると、
以下のようにthat I will passの部分をof passingと「前置詞 + 動名詞」の形にしなければなりません。


I'm sure of passing the exam.
「私は、きっとその試験に合格すると思います。」

この場合、pass「合格する」という動詞の主語I「私」は、
主節(I'm sure)の主語(I)と同じなので省略します。

今度は、以下の文の書き換えを考えてみましょう。

I'm sure that he will pass the exam.
「私は、きっと彼がその試験に合格すると思います。」

今度は、pass「合格する」の主語がI「私」ではなくhe「彼」になっています。

この場合、I'm sure of ~ を用いた文に書き換える時に省略することはできず、
合格するのは「彼」だということを示さなければなりません。

passは、前置詞ofの後ろでは動名詞のpassingとなりますが、
動名詞の主語は(代)名詞の所有格か目的格を動名詞の前に置いて表します。

これは、動名詞の意味上の主語と呼ばれます。

よって、上の文をI'm sure of ~ の文に書き換える時、
以下のように動名詞の意味上の主語としてheの所有格hisか目的格himをpassingの前に置きます。

I'm sure of him(his) passing the exam.
「私は、きっと彼がその試験に合格すると思います。」

動名詞の意味上の主語は、
I' sure of ~ のような前置詞を含む表現の後ろに動名詞が置かれる場合によく用いられます。

動名詞の意味上の主語は、他に以下のような表現と合わせて用いられます。

insist that ~ → insist on ~ 「~を主張する」
be proud that ~ → be proud of ~ 「~を誇りに思う」
be afraid that ~ → be afraid of ~ 「~を恐れている」
be ashamed that ~ → be ashamed of ~ 「~を恥じている」
 動名詞の様々な形(動名詞の否定形)
まず、以下の文をみてみましょう。

I insisted that I would go there. 「私は、そこへ行くと主張した。」

insist that ~ は「~を主張する」という意味で、
thatは接続詞なのでthatの後ろには節(「主語 + 動詞」からなる文)がきます。

そして、insist that ~ はinsist on ~ とthatをonに変えても同じ「~を主張する」という意味になります。

ところが、onは前置詞なので通常後ろに名詞が置かれ、
動詞(動作)を置く場合には動名詞に変える必要があります。

よって、上の文をinsist on ~ を用いて書き換えると、
以下のようにthat I would goの部分をon going「前置詞 + 動名詞」の形にしなければなりません。


I insisted on going there. 「私は、そこへ行くと主張した。」

前置詞の後ろに助動詞を置くこともできないので、wouldもとってしまいます。

また、go「行く」という動詞の主語I「私」は、主節(I insisted)の主語(I)と同じなので省略します。

それでは、以下の文の書き換えを考えてみましょう。

I insisted that I wouldn't go there. 「私は、そこへ行かないと主張した。」

今度は、wouldn't go「行くかない」とthat節の中が否定文になっています。

この場合、insist onを用いた文に書き換える時に、
goingの部分が否定の意味であることを示さなければなりません。

動名詞を否定する時は、動名詞の直前にnotを置きます。

よって、上の文をinsist on ~ を用いた文に書き換えると、
動名詞goingの前に否定を現すためにnotを置いて以下のようになります。

I insisted on not going there. 「私は、そこへ行かないと主張した。」

以下の文のように、動名詞の意味上の主語と動名詞の否定形が組み合わさった形もあるので注意しましょう。

I insisted that he shouldn't go there.
「私は、彼がそこへ行くべきではないと主張した。」

まず、insist onを用いるとgoが動名詞のgoingになります。

また、前置詞onの後ろに助動詞shouldは置けないためとります。

主節の主語がI、that節中の主語がheと異なるため意味上の主語himまたはhisを動名詞goingの前に置きます。

最後に、should not goと動詞goが否定されているので、
動名詞に書き換えた時にgoingの直前に否定を表すためにnotを置きます。

よって、書き換えた文は以下のようになります。

I insisted on him(his) not going there.
「私は、彼がそこへ行くべきではないと主張した。」

これは、動名詞の意味上の主語と動名詞の否定形が組み合わさった形です。

否定語のnotは動名詞の直前に、
意味上の主語は否定語の前に置かれるのでこの並び順にも注意しましょう。

 動名詞の様々な形(動名詞の受動態)
動名詞の受動態の形は、動名詞「動詞のing形」と受動態「be動詞 + 過去分詞」を組み合わせ、
「being + 過去分詞」となります。


動名詞の受動態の意味は、動名詞の「~すること」に受動態の「~される」の意味が加わり、
「~されること」となります。


以下の例文をみてみましょう。

まず、通常の動名詞を用いた文です。

I like giving a present. 「私は、プレゼントをあげることが好きです。」

次に、動名詞の受動態を用いた文です。

I like being given a present. 「私は、プレゼントを貰うことが好きです。」

動名詞の受動態being givenは直訳すると「与えられること」という意味になりますが、
この場合「貰うこと」とした方が自然です。

もう1つ動名詞の受動態を用いた例文をみてみましょう。

まず、I'm afraid that ~ 「~を恐れている」を用いた文です。

I'm afraid that I'm scolded. 「私は、叱られることを恐れています。」

この場合、thatは接続詞なので後ろに節(「主語 + 動詞」からなる文)がきます。

次に、thatを前置詞のofに変えたI'm afraid of ~ を用いた文です。

I'm afraid of being scolded. 「私は、叱られることを恐れています。」

今度は、ofは前置詞なので後ろには動名詞がきます。

そして、この時that節中がam scolded「叱られる」と受動態になっているので、
動名詞はbeing scoldedと動名詞の受動態の形を用います。

 動名詞の様々な形(動名詞の完了形)
動名詞の完了形の形は、動名詞「動詞のing形」と現在完了形「have + 過去分詞」を組み合わせ、
「having + 過去分詞」となります。


動名詞の完了形の意味は、通常の動名詞の「~すること」という意味に対し、
「~したこと」となります。


まず、以下の書き換えをみてみましょう。

I am ashamed that I am late for school.
「私は、学校に遅刻することを恥じています。」

このI am ashamed that の部分をI am ashamed ofと前置詞ofを用いた表現に変えると、
以下のようになります。

I am ashamed of being late for school.
「私は、学校に遅刻することを恥じています。」

前置詞の後ろに節(「主語 + 動詞」からなる文)は置けず、
動名詞(この場合being)を置かなければなりません。

この時、上の文で主節(I am)の時制とthat節(that I am)の時制が共に「現在」と同じなので、
that節中のamをそのまま動名詞のbeingに変えます。

次に、以下の文をI am ashamed of ~ を用いた表現に書き換えてみましょう。

I am ashamed that I was late for school.
「私は、学校に遅刻したことを恥じています。」

この場合、前置詞ofの後ろだからwasを動名詞のbeingに変えると間違いです。

それは、主節の時制(I am)が「現在」であるのに対し、that節(I was)の時制が「過去」と1つ古いからです。

I am ashamed of being late for school.

この文のように通常の動名詞beingを用いると、
この部分の時制は主節の時制(この場合現在)と同じ「現在」になってしまいます。

そこで、主節(I am)の時制より動名詞の部分(of ~)が1つ古い時制「過去」であることを表すために、
動名詞の完了形「having + 過去分詞」を用います。


よって、I am ashamed of ~ を用いて書き換えた文は以下のようになります。

I am ashamed of having been late for school.
「私は、学校に遅刻したことを恥じています。」

この文は、「過去」のことを「現在」恥じているということを表しています。

ここで1つ注意が必要です。動名詞の完了形は、単純に「過去」のことではなく、
主節の時制より1つ古い時制を表します。


今度は、以下の文をI am ashamed of ~ の文に書き換えてみましょう。

I was ashamed that I was late for school.
「私は、学校に遅刻することを恥じていました。」

この文では、that節の時制(I was)が「過去」ですが、
主節の時制(I was)も「過去」と同じ時制です。

よって、I am ashamed of ~ の文に書き換える時、
ofの後ろは通常の動名詞beingを用いて以下のようになります。

I was ashamed of being late for school.
「私は、学校に遅刻することを恥じていました。」

この文は、「過去のある時点」で遅刻したことを、
同じ「過去の時点」で恥じていたという意味になります。

最後に、以下の文をI was ashamed of ~ の文に書き換えてみましょう。

I was ashamed that I had been late for school.
「私は、学校に遅刻したことを恥じていました。」

この文は、主節の時制が「過去」であるのに対し、
that節の時制は「大過去」と主節の時制よりthat節の時制が1つ古くなっています。

一週間前に遅刻したことを昨日恥ずかしく思っていたというような状況です。

この場合には、I am ashamed of ~ の文に書き換える時、
ofの後ろは通常の動名詞ではなく動名詞の完了形having beenを用いて
以下のようになります。


I was ashamed of having been late for school.
「私は、学校に遅刻したことを恥じていました。」

このように、動名詞の完了形は単純に「過去」のことではなく、
主節の時制より1つ古い時制を現します。

そして、動名詞の完了形の形は「having + 過去分詞」で、
意味は「~したこと」となります。

 動名詞の重要表現(動名詞の慣用表現[1])
動名詞の慣用表現は、動名詞を含む熟語表現です。

よく用いられるものは11個あり、ここではそのうちの6個を解説します。

慣用表現は、形と意味を暗記してしまいましょう!

1.feel like ~ing 「~したい気がする、~したい気分だ」

I feel like eating sweets. 「(私は、)甘いものが食べたい気分だ。」

feel likeの前に主語、後ろに動名詞を置きます。

2.There is no ~ing 「~することはできない」

There is no telling the truth. 「本当のことを言うことはできない。」

文はThere is noで始まり、noの後ろに動名詞を置きます。

この文は、形式主語itを用いた「It is … to ~ 」構文と同じ意味になります。

It is impossible to tell the truth. 「本当のことを言うことはできない。」

impossibleは「不可能な」という意味なので、
この文を直訳すると「本当のことを言うことは不可能だ。」となりますが不自然なため上のように言い換えます。

3.be worth ~ing 「~する価値がある」

This book is worth reading. 「この本は読む価値がある。」

be worthの前に主語、後ろに動名詞を置きます。

be動詞は主語と時制によりis, am, are, was, were, will beに変わります。

4.cannot help ~ing 「~せずにはいられない」

I cannot help drinking something. 「(私は、)何か飲まずにはいられない。」

cannot helpの前に主語、後ろに動名詞を置きます。

この文は、以下のように「cannot but + 動詞の原形」という助動詞canの慣用表現と同じ意味になります。

I cannot but drink something. 「(私は、)何か飲まずにはいられない。」

cannot helpの後ろには動名詞、
cannot butの後ろには動詞の原形がきます。

5.It is no use ~ing 「~しても無駄だ」

It is no use crying in front of me. 「私の前で泣いても無駄です。」

It is no useの後ろに動名詞を置きます。

6.Would(Do) you mind ~ing ? 「~してくれませんか」

Would you mind closing the door? 「そのドアを閉めてくれませんか。」

Would(Do) you mindの後ろに動名詞を置き、
文全体は疑問文になります。
 動名詞の重要表現(動名詞の慣用表現[2])
動名詞の慣用表現は、動名詞を含む熟語表現です。

よく用いられるものは11個あり、ここではそのうちの5個を解説します。

慣用表現は、形と意味を暗記してしまいましょう!

7.cannot(never) … without ~ing 「…すれば必ず~する」

I never see this picture without remembering my parents.
「私は、この写真を見ると必ず両親のことを思い出します。」

cannot(never)の後ろには動詞の原形、
withoutの後ろに動名詞を置きます。

neverは「決して~ない」、withoutは「~なしで、~しないで」という意味なので、
上の文の直訳すると以下のようになります。

「私は、両親を思い出さずにこの写真を見ることはない。」

ところが、この日本語は少し不自然なため「…すれば~する」と言い換えます。

この慣用表現では、neverの代わりにcannotを用いることもできます。

8.on ~ing 「~するとすぐに」

On seeing me, he ran away. 「私を見るとすぐに、彼は逃げた。」

前置詞onの後ろに動名詞を置きます。

また、上の文は接続詞as soon as「~するとすぐに」を用いて以下のように書き換えることができます。

As soon as he saw me, he ran away.

as soon asは接続詞なので、後ろに節(「主語 + 動詞」からなる文)がきます。

9.in ~ing 「~する時、~する場合」

In hearing it, she was glad. 「それを聞いた時、彼女は喜んだ。」

前置詞inの後ろに動名詞を置きます。

また、上の文は接続詞when「~する時」を用いて以下のように書き換えることができます。

When she heard it, she was glad.

whenは接続詞なので、後ろに節(「主語 + 動詞」からなる文)がきます。

10.be busy (in) ~ing 「~するのに忙しい」

She is busy (in) cooking dinner. 「彼女は、夕食を作るのに忙しい。」

be busyの後ろに動名詞を置きます。
busyと動名詞の間に前置詞inが置かれることもあります。

be動詞は主語と時制によりis, am, are, was, were, will beに変わります。

11.need ~ing 「~する(される)必要がある」

This car needs reparing. 「この車は、修理する必要がある。」

needの後ろに動名詞を置きます。

動名詞が受動態の形になっていませんが、
「~される必要がある」と受動態の意味「~される」を持ちます。

この例文でも、日本語訳は「車は修理する~」と能動態のようになっていますが、
厳密には「車は修理される」と受身の関係になっています。