中学3年 理科 / 運動とエネルギー
斜面の力と、速さの変化
角度を動かして、力の向きと速さの増え方を確かめよう。摩擦・空気抵抗を考えず、物体は回転せずにすべるものとします。重力加速度は 9.8 m/s²、物体の質量は 1 kg です。
①重力を分けて、力のつり合いを見る
重力 (真下向き)9.80 N
垂直抗力 (面から受ける力)
重力の斜面に平行な分力
重力の斜面に垂直な分力
分力は重力を2方向に分けて表したものです。重力とは別の力として足し合わせません。図は運動中のある瞬間を表しています。
②同じ時間に、どれだけ速くなる?
3つの物体を静止状態から同時に放します。角度 A・B を変え、自由落下と比べてみよう。
A:ゆるやかな斜面
速さ
1秒あたりの増加
B:急な斜面
速さ
1秒あたりの増加
C:自由落下
真下向き(90°)・面なし
速さ
1秒あたりの増加9.80 m/s
● は 0.2 秒ごとの位置です。間隔が広がるほど、速くなっています。3つの図の距離の縮尺は共通です。角度を変えると、その条件で最初から計算し直します。
速さと時間のグラフ
青:A / 橙:B / 紫:C(自由落下)
実線:現在までの変化 点線:2秒までの予測
式で確認する(発展)
斜面の角度を θ、質量を m とすると、重力は mg。斜面に平行な分力は mg sin θ、垂直な分力と垂直抗力の大きさは mg cos θ です。
加速度 a = g sin θ、静止状態からの速さ v = at、移動距離 s = ½at²。自由落下では a = g です。角度0°では動き出さず、90°の極限では自由落下と同じ加速度になります。