中学2年 理科 / 化学

化学変化と状態変化

どちらも見た目は変わります。見分けるポイントは、「物質の種類が変わったか」です。同じ水を出発点にして、粒子のモデルで比べましょう。

H水素原子O酸素原子
01 / 状態変化

氷 → 水 → 水蒸気

加熱・冷却すると、何が変わる?

水分子 H₂O のまま。
分子の集まり方や動き方が変わる。

「温める」で、氷から液体の水へ。

02 / 化学変化

水 → 水素 + 酸素

水を電気分解すると、何が変わる?

原子の結びつき方が変わり、別の物質ができる。
水素原子・酸素原子それぞれの数は変わらない。

分子を見比べよう

2 H₂O → 2 H₂ + O₂

水の分子2個から、水素の分子2個と酸素の分子1個へ。

このモデル全体の原子の数:水素原子24個・酸素原子12個(変化の前後で同じ)

見分け方:状態変化では同じ物質のまま。化学変化では、もととは違う性質をもつ物質ができます。「気体になったか」「元に戻しやすいか」だけでは判断できません。

違いを整理しよう

比べる点状態変化化学変化
物質の種類変わらない変わる
今回の粒子モデルH₂OのままH₂OがH₂とO₂になる
例氷がとける・水が蒸発する水の電気分解・鉄がさびる
冷やすと?水蒸気は水や氷になる水素と酸素は、冷やすだけでは水にならない

よくある疑問

水を沸騰させると、水素と酸素になる?

なりません。沸騰でできる気体は水蒸気(H₂O)です。水素(H₂)と酸素(O₂)をつくる電気分解とは、別の変化です。

白く見える「湯気」は水蒸気?

白い湯気は、小さな液体の水滴です。気体の水蒸気そのものは目に見えません。

どちらの変化でも、質量は変わらない?

物質が外へ出たり、外から入ったりしなければ、全体の質量はどちらも変わりません。水が蒸発したり、電気分解で気体が出たりしても、その気体を含めた全体で考えます。